ルーター調査について

現在コミュニティーエンジンでは色々なルーターの性質を調査しています。私たちの手だけではどうしても足りないので、gumonji ユーザーのみなさまに協力をお願いしたいと考えています。

調査によって、gumonji ゾーンサーバーの公開を行いやすくなる技術を開発したり、何かおもしろい仕様を追加したりすることもできるかもしれないと期待しています。ぜひご協力をおねがいします。

調査する内容

具体的には、ゾーンサーバーの起動時に、以下の情報を調査用サーバーに送信する設定を追加します。これら以外の情報が送信されることはありません。

  • マシンのIPアドレス
  • 調査用サーバーにアクセスしたときのポート番号
  • ゾーンID

7月5日のアップデートで設定を追加する予定です。その後、ゾーンサーバーの初回起動時に、情報送信設定のオンオフを選択するダイアログが出ます。設定は、ゾーンサーバーの設定で後からいつでも変更することができます。

なお、調査結果を今回のルーター調査という目的以外のために使用することはありませんが、個人の特定できない、統計情報のかたちで結果を公開する場合があります。

さらに詳しい技術的内容

ルーターは、LAN(Local Area Network)内のマシンとインターネットの向こう側のサーバーの通信を中継するための機械です。

LAN内のマシンが複数ある場合には、NAT(Network Address Translation)という技術をつかって、一つのIPアドレスを共有するようにしています。この時、マシンで使われるポートとルーターで使われるポートとが違う場合があり、その変換方式にもルーターによって違いがあります。

NAT技術によって、一つのIPアドレスだけで複数のマシンをインターネットにつなげることができるという利点があるのですが、使われるポートの違いなどの理由で、ルーターを介してマシン同士が直接通信をすることが難しいという問題があります。たとえば、gumonji のゾーンサーバーを立ち上げているマシンに、3Dブラウザーで接続する場合がこれにあたります。

今回の調査の目的は、ポートの変換方式にどのようなものがあるか、どの方式が多いのかなどを調べることです。これらのことが分かれば、マシン同士が直接通信できるようにする技術を開発するための糸口となります。


情報送信の設定をオンにした場合の動きなど、もう少し詳しいドキュメントを7月5日に同時に公式サイトに追加する予定です。来週からになりますが、設定をオンにしていただけるとうれしく思います。