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2006年10月25日

原因と結果

最近、ひとつ、わかってきたこと。

「アジャイル開発プロセス」は、原因ではなく、結果であった。

アジャイル開発プロセスを導入するから開発体制が良くなるのではない。
開発体制が抱えている問題を根本的な部分からつぶしていくことによって、
結果的にアジャイル開発プロセスができあがるのだ。

管理者を設定する。テストの体制を作る。ビルド環境を良くする。
会議の質を良くする。ドキュメントをちゃんと作る。
技術者のスキルアップをする。実装の前に設計をする。タスク管理をする。
適材適所を実行する。リーダーシップを育成する。

これらのことをきちんときちんと実行していくことによって、
自然とアジャイル開発プロセスができあがり、変化に強く、
高速確実なソフトウェア開発ができるようになる。
コミュニケーションが円滑化するので、ペアプログラミングが自然発生する。
テスト環境が、テストドリブンを要求する。開発が迅速なので、
リリース間隔が短くなる。プログラムが常に動作している状態を保てる。
コンセプトがぶれず、スケジュールも見えているので、
リファクタリングする勇気がわいてくる。

開発プロセスの改善に着手してから2〜3ヶ月たったが、
やっと、このことに気づくことができた。
あと半年ぐらい改善を続けたら、かなり高いレベルに到達できるような気がする。
どこまでレベルアップできるのか楽しみだ。

Posted by ringo : 22:37 | TrackBack