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2006年05月15日

伝統芸術の新しい居場所

日本のきものや焼き物、お茶など、
伝統工芸や伝統文化の新しい居場所は、仮想空間の中にあるかもしれない。

着るのがめんどくさい、着ていると胸が苦しい、
動きにくい、高いものを日々使って欠けさせたらかなわない、
作法を間違うのが恥ずかしい、お茶をこぼしたら大変。

これらの難点を次々にクリアし、もののかたちや模様の美しさ、
使うタイミングやコーディネート、道具をつかったコミュニケーション、
美しい振る舞いの勉強など、楽しい部分だけを、
仮想空間に持ち込むことができるだろう。

おそらく、見た目や動きの美しさを楽しむタイプのもの、
たとえばきものや陶器などが、まず最初に仮想空間に導入されるだろう。
お香や座禅のような、視覚的な構成要素が少ないものは後になるだろう。
そして、伝統文化を仮想空間に持ち込んだ後は、
さらに独自の発展を急速に遂げていくに違いない。
動く絵柄のキモノ。宇宙空間での茶道、などなど・・
Nintendo Wiiのコントローラーを使えば、
キモノを着て美しく歩いたり、お茶を美しく立てたりといった、
微妙な動きを必要とする「作法」や「道」の追求を、
仮想空間内でできるようになるかもしれない。

日本文化を楽しむ人口を増やす秘訣は、
コンピューターの中にあるのかもしれない。

Posted by ringo : 17:17 | TrackBack