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2005年09月27日

SONY復活の方法

うるさく言われているように、SONYは、ものすごく、ダメダメな感じだ。
iPod nanoとネットワークwalkmanの比較を見るまでもないし、
ストリンガーさんの失言をとらまえるまでもない。

例によって、SONYが復活するための方法を勝手に考えてみることにする。

SONY 設立趣意書 より。

> 一、 真面目ナル技術者ノ技能ヲ、最高度ニ発揮セシムベキ自由豁達ニシテ愉快ナル理想工場ノ建設
> 一、 日本再建、文化向上ニ対スル技術面、生産面ヨリノ活発ナル活動
> 一、 戦時中、各方面ニ非常ニ進歩シタル技術ノ国民生活内ヘノ即事応用
> 一、 諸大学、研究所等ノ研究成果ノ内最モ国民生活ニ応用価値ヲ有スル優秀ナルモノノ迅速ナル製品、商品化
> 一、 無線通信機類ノ日常生活ヘノ浸透化並ビニ家庭電化ノ促進
> 一、 戦災通信網ノ復旧作業ニ対スル積極的参加並ビニ必要ナル技術ノ提供
> 一、 新時代ニフサワシキ優秀ラジオセットノ製作普及並ビニラジオサービスノ徹底化
> 一、 国民科学知識ノ実際的啓蒙活動

このすべてと矛盾しない復活方法を考える。

まず、SONYは、金融ばかりでなく音楽や映画などのコンテンツをすべて捨て、
半導体事業も捨て、自動車会社になればよい。トヨタやホンダとならぶ、いやそれを上回る、
世界の自動車トップシェアを目指せばよい。
ただし、生産するのは、すべて、純粋に電気で動く、組みたて式の電気自動車だけだ。
その電気自動車のブランド名は「ウォークマン」と言う。歩くような速度で動く、
少人数用の乗りもの、という意味だ。(ほんとはもうちょっと速い)

この電気自動車は、velotaxiのような外見をしているが、
パーツを組みあわせることによって、誰でもが、自転車のパーツを組みたてるような
感じで、好みのマシンを作ることができる。ちょうど、ちょっと前までのPCのように。
1人用も作れるし、100人用でも、やろうとおもえば作れる。
この乗りものに乗っている限り、無線LANや携帯電話などの電波によって、
つねにネットにつながっていることが保証される。だから、
仕事環境をこの乗りものに構築するのも簡単だ。
ほとんど自動的に運転してくれるので、移動中にも仕事ができる。
セコムの月額2000円のウォークマン専用プランに入れば、
盗難される確率は極限まで減る。というか、そもそも重要なデータは、
乗りものの本体には乗っていず、ネットワークの向こう、Googleのサーバに置いてある。

「ウォークマン」を基礎として、21世紀の都市の景色をすべて作りかえ、
エネルギー問題や人口集中の問題を解決することをめざして、
これまでに蓄積したエレクトロニクスのノウハウを総動員すればよい。

既存事業のうち、プロバイダ業は通信インフラが必要なので捨てない。
携帯電話も同様。ゲーム、A/Vなどは、快適な「ウォークマン」
生活のために必要なので捨てない。たとえば、
ウォークマンの内部に360度ディスプレイが必要だ。
半導体は不要だが、ロボットは捨てない。
金融や車両保険は、餅は餅屋、ということで他にまかせる。
フェリカなどの電子決済まわりは必須。乗りものはかっこよくないといけないので、
世界にちらばるデザイン・チームは捨てない。
これまでになかったところとしては、新しいデザインにもとづく
住宅やオフィスの建設への投資が必要になるかもしれない。

"motorization" の次のものとして、 "walkarization" を実現するのだ。

設立趣意書と、ひとつも矛盾してないと思うが、いかがか。

Posted by ringo : 01:59 | TrackBack