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2005年08月17日
仮想空間への埋葬
動物や植物を育てている人なら誰でも経験することだが、
ペットはかならず先に死ぬし、植物も、病気になったり枯れたりする。
私も常に動物や植物を飼っているが、
去年は、熱帯魚を数匹死なせてしまった。
熱帯魚ならまだしも、犬や猫なら、悲しみはとても大きい。
死んだ愛玩生物を、精緻な3Dモデルとして動きもつけて製作し、
それを仮想空間内に生きさせるというビジネスは、
SFの世界ではすでにありそうなものだが、
現実にはまだ存在していないようだ。
ゲーム業界の余剰資源を使えば、
ペットを仮想空間に埋葬するビジネスを作ることができる。
手順は以下の通り。
1) ペットが生きているあいだに、映像を撮影しておく。
ペットショップにモーションキャプチャーを設置して撮影してもいいかもしれない。
2) ペットが死んだら、手数料をその会社に支払い、モデルデータ作成を依頼する。
3) オプション料金で、犬小屋や、犬が好きだったオモチャなども作る。
4) 完成したペットは、SecondLifeのように3Dモデルを受けいれる機能をもつ
既存の仮想空間に入れたり、専用に用意された再生ソフトを使って、
いつでも見ることができる。(NintenDogs特別バージョン)
5) さらに可能であれば、マルチユーザー化し、犬の散歩を楽しんだり、
ほかの犬とのじゃれあったりするように拡張する。
gumonjiの中にペットを入れることができれば、豊かな自然環境の中で、
ペットを、末長く生きさせることもできるだろう。
こうすれば、ペットロボットにはできないこと(えさを食べるとか)も実現できる。
6) 仮想空間内でもういちど死んだら、どうなるのだろうか。。
人間についてこのビジネスをするには、人間らしいやりとりをすることが
むずかしいので10年は遅れるだろうが、ペットについては、
現時点の技術で、もう可能である。
最初は、1回あたり100万円ぐらいの手数料を取ることができるだろう。
コミュニティエンジンで実験的に始めてみるのも、いいかもしれないな。