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2007年02月12日

メタデータと視覚的プログラミング

yahoo pipesについて書かずにはいられない。

yahoo pipesが証明したことは、

1 データに対して、十分にメタデータが付いていること
2 メタデータの付け方が十分に標準化されていること

上記をある程度以上のレベルで実現すれば、
視覚的プログラミングは可能になる、ということだ。
これは何度もアプレッソの小野さんや長尾先生などの先達たちが言ってきたことだが、
今日、pipesを実際に試してみて、完全に腑に落ちた。

yahoo pipesはまだまだ不安定だし性能も低く、課題は山盛りある。
試しに、gumonjiで提供しているコミュニティ、日記、ビーム、写真など
すべてのフィードやflickrの写真、yahooの検索結果を時系列に並べて、
URLにjpgが含まれていたら写真をインライン展開する
という新しいフィードをpipesを使って作ろうとしたら、
ノードが15個を越えたあたりでエラーが出るようになり、
保存できなくなってしまった(図)。

使えるオペレータの種類もきわめて少ない。
DataSpiderであれば数百のノードにも余裕で耐えるだろうし、
さらに柔軟にできるはずだ。

しかし、性能は低くても、十分なメタデータをもつデータがあれば、
視覚的プログラミングは十分に可能で、
今後もさらに簡単になっていくだろうことを実感できた。

ビジュアル・プログラミングに関して、
私はそれほど肯定的に考えることができていなかったのだが、
今回の証明によって、「最後の1ピース」が埋まった。
いま、こつこつと計画中の、3次元のGUI処理系も、
きわめて大きな影響を受けることになるだろうと思う。

Posted by ringo : 11:03 | TrackBack

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