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2006年03月24日
21世紀、公道の風景
「SONY復活の方法」のつづき。
20年後、電気自動車が一般的になり、自動運転が一般化したとき、
自動車は現在のPCのように、個人が自分の必要性にあわせて、
自由に必要なものを組み立てて使うようになるかもしれない。
「組み立て式のモジュール型自動車」が一般的になる時代には、
自動車の燃費が十分に低くなり、現在のPCの消費電力と同様、
燃費については誰も興味がなくなる。
また、ハードウェアよりもソフトウェアの比重が高まり、
自動車の重要な機能についてはソフトウェアの自動バージョンアップで更新され、
機能向上のためにハードウェア自体を買い換えすることは減っていく。
そして主要な操作についてはExcelがそうであったように、
ネットワーク外部効果で、圧倒的な統一化が進んでいく。
その時代の自動車産業は、どんな風景になっているだろうか?
私が、組み立て式電気自動車の業界に参入している(参入してほしい)と思う会社は、
以下のような会社である。
サンリオ、リーバイス、無印、ユニクロ、ナイキ、パタゴニア、スクウェア・エニックス、
スターバックス、安藤忠雄建築事務所、任天堂、ディズニー、
アップルコンピュータ、iittala、バンダイ、森ビル。
どの会社も、外観、使いやすさ、機能などにおいて、
デザインのやりかたに独自の世界観をもっていて、
「デザインの生態系」を構成している企業ばかりである。
上記の各社がさまざまな趣向を凝らしてデザインした素敵な電気自動車が、
道路をゆっくりと、そして整然と、静かに走っていて、その中に、
お茶をのみながら、あるいはノートPCに向かって仕事をしながら、
映画をみながら、寝ながら移動している個人やグループがいる。
スキーにいくときはパタゴニアの車。市内で通勤に使うのはリーバイス。
家族でディズニーランドに遊びにいって、帰るときはそこで購入したディズニーの車。
秋葉原の中央通りはおもちゃ箱と化しているだろう。
一方、イギリスのショッピング街では、バーバリーの車が駐車場に並んでいたりもする。
50年後には、自動車を、服やプラモデルと同じぐらい簡単に作れるようになり、
自動車産業でさえも、コンテンツ産業になってしまっているのかもしれない。
Posted by ringo : 10:39 | TrackBack
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