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2005年12月15日
出会い
今日の昼休み、弁当を買うために会社の外に歩いて出た。
そのとき、歩道で、地図を見ながら、自転車に乗って何やら空の写真をとっている青年がいた。
彼に、何をしているか尋ねたら、都内のランドマークが都内からどのように見えるのかを、
いろいろな場所から写真をとりながら調査しているのだという。
地図に書いてある記号の意味とかを、とても丁寧に教えてもらった。
彼がたずさえている地図は、A2のサイズで、オリジナルの記号が印刷してあって、
非常に細い、カラーの線が書かれていて、明らかに、プロ用のプリンタを使っていることがわかった。
彼は東京工業大学の大学院生で、建築業界に就職する予定らしい。
名刺をもらい、簡単に自己紹介した。
彼は伊庭野さんという人で、自身のwebサイトで、
本名やメールアドレスも公開しているネットワーカーだ。
彼の作品は数多いが、b-windというのが印象に残った。
どうしても研究室に訪問したくなったので、さっそくメールを送った。
私は、組み立て式の電気自動車を使って都市の景色を変えてしまいたいな、
と以前からかんがえているが、その前段階として、そういう自動車が登場する仮想空間を
まずは作ってみたいため、ぜひ研究室に取材しに行きたいとかんがえたのだ。
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さて、昼飯を食べ終わったら、今度は、UCLAからの来客があった。
斉藤さんという人で、UCLAにてメディア・デザインを勉強していると言う。
彼は、ZigBeeを使って通信できる、スローコンピューターの原型となるような
小さなマシンをすでに作っていた。小さな基板に自分で半田付けして、
数百円のパーツを20分で1台作れるという。1台10ドル以下でできる。
Processingから呼び出すAPIも作ったという。
しかし現在はI/Oが足りないので、まだネットにつなぐためのマシンとしては使えない。
今後の拡張が必要だ。
コミュニティエンジンには電気工学の経験者が何人かいるので、
試作品を送ってもらって、会社で、ハードウェア作成のワークショップをすることになった。
彼は、「組み込みマシンを作るコストのほとんどはハードウェアじゃなくてソフトウェアにある」
と言っていた。ソフト屋の活躍する余地はたくさんあるということか。
でも、チップから特殊な設計をする場合は、ハードの設計にも手間がたくさんかかりそうだ。
スローコンピューターの第一号は、汎用の安いチップを簡単にくみあわせ、
ほとんどの問題をソフトウェアが解決するようなデザインになりそうだ。
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そういえばきのう、名古屋にて未踏ソフトウェア創造事業の中間報告会があった。
自分の発表に対する反応よりも、出席者との会話がはずんだ。
その中で、からくりブロックを作っている人と知り合うことができた。
これも、将来のスローコンピューターにつながっていきそうなプロジェクトである。
この人も、ソフトウェアとハードウェアの両方がわかる人だった。
ソフトウェアとハードウェアがわかり、かつ審美眼も持っているという人たちは、
いま圧倒的に必要とされている。
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さらに今夜は、仮想空間内に、本当の意味での国を作るということを、
それが実際にできる力をもつ企業の経営者数人と、まじめに議論した。
仮想空間において鉄道会社のモデルを構築するというプロジェクトは、
当初想像していたよりも5年以上早く始めることになりそうだ。
そのための時間を捻出するにはどうしたらいいだろうか。
師走にたくさん出会いをして、年末年始に雪山でスキーをすれば、
きっといい発想が出てくるに違いない。
Posted by ringo : 23:40 | TrackBack
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